頻繁に訪ねられる質問の代表は「いくらくらいの二胡を買ったらいいんでしょうか」である。
即答のできない質問だ。
まずその人がどれくらいの「やる気」があるかの診断が必要である。
それと話をややこしくしする要因に「同程度の二胡でも市場価格はバラバラ」というのがある(「中国製だから」じゃなく、イタリア製のヴァイオリンだろうがなんだろうが事情は似たり寄ったり)。
さらに例え中国の超級プロが弾いたとしても楽器には相性という物があり、その楽器がその人に合っているかどうかはものすごく上達してからでないとわからない、という部分もある。
しかしそんなことを入門者に言っていても不親切なので、まず「やる気」で分類することにしている。
- 楽器が好きで二胡ってもんもちょっと弾いてみたいだけ
- すごく飽きっぽいから飽きたときのことも考慮したい
- 始めるからには長く続けたいと思っている
- バンドコンテストで目立ちたい、要するにイロモノ
当たり前のことだがどんなに高級な二胡でも弾く人が弾かないとまともな音は出ない。
「先生!アタシの二胡、なんか音がヘンじゃありませんか?」「どれどれ(弾いてみる)、イヤ別にヘンじゃないし、これかなりいい二胡だよね」てなこともしょっちゅうあるくらいで、その二胡の音がヘンなのは楽器のせいじゃない率は95%を超えている(ごくたまに松脂とか弓のねじれとかが原因の場合もある)。
また二胡は「持ち主に似る」とも言われている。きっと生楽器なんてみんなそんな物なんだろうけれど、あのヘビ皮という物が特に人の性格を写しやすいものなのかもしれない(ですので私の二胡は性格がかわいくないです)。
そういう物なのでそこそこ鳴らそうと思うなら安かろうが高かろうがそれなりのケアというものが必要である。これもどんな楽器にも言えることではあるけれど。
それと楽器を練習する際問題となるのが近隣への配慮だ。
二胡はヴァイオリンなどと比べても音が小さく、特に初心者は音量を出すことができないのでたいがいの住宅事情なら夜中でなければ練習可能なのだが、それでもちょっと気が引ける、という人向けにもうひとつ記事を用意するつもりだ。
ステージで立って弾きたいという方はこちらをご覧ください。
二胡を立って弾くには(現在準備中)